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橋下氏の引退におもう

 昨日大阪で行われた住民投票、思いのほか投票率は高めでした。皆さんはその結果についてどのようにお考えでしょうか?ぼくは、辞めれば責任を果たしたことになるのかどうかずっと考え込んでいます。

 先日大阪で行われた住民投票の結果、橋下徹大阪市長が提案した「大坂都構想」は反対多数で否決された。この結果を受けて橋下氏は大阪市長の任期満了と共に政界からの引退を表明。テレビで流れていた記者会見の様子をちらっと見たが、橋下氏は時折笑顔を交えながら、淡々と、さばさばとした感じで質問に答えていた。「ふーん、辞めちゃうんだ。お気楽なもんだな。」というのがぼくの感想である。今まで橋下氏の言動を見聞きしてきて、どちらかといえば反対派に与するぼくではあったが、彼のような政治家が出てきて旧態依然とする政界を掻き混ぜることにはそれなりの意味があるのではないかともおもっていた。  
 彼の言うことにも一理ある。既得権益に立ち向かい、府と市の二重行政を改めて無駄を省く。子や孫のために明るい未来のある大阪を作る。大都市の在り方を変えるのだという主張にはそれなりに説得力もあった。でももし本当に今でも心からそう思っているのであれば、住民投票で否決されたからといって、容易に諦めるべきことなのであろうか。一つの方法がだめだったら次の手段について模索するのがプロの政治家だろうとおもうのだが、橋下氏はもしかしたらイエスかノーかの二元論に拘るあまり、ノーを突きつけられたらさっさと身を引いてしまうことが潔いとか日本男児らしいとかおもっているのかしら。それとも単に、もう飽きた?大活劇の主役も順風満帆の時は良いけれど、落ち目は辛いよね。だけどちょっと待って欲しい。辞めれば済むことなの?「戦争を吹っかけて、叩きのめそうと思ったのが、逆に叩きのめされたのだから辞めるのが筋」、確かにその通り。でも彼はこれから一体どのようにして今までの言動に落とし前をつける気なのかな?政界から身を引くことが責任を取ることになるのかなあ。ぼくはそうはおもわない。彼が大坂府知事から大阪市長に転身する際の選挙で使った莫大な税金、普天間基地の移転先や慰安婦問題にかかわる物議をかもした発言、その他もろもろ世間を騒がせた言動を考えると、このまま政界を引退して、「住民投票でノーと言われましたので、私は政治家を辞めます。辞めることで禊は済みましたから、今後は以前同様タレント弁護士として生計を立ててまいります。」ではあまりにも身勝手ではないかしらとおもう。やはりここは維新の党に残って頂き、次かその次の選挙で大敗して党が消滅する時まで代表として頑張り、ボロボロになって人知れず政界から消え去るのが筋ではないのかとおもうのだが、いかがであろうか。むかし山一證券が破綻した際に当時の野澤社長が男泣きしながら、「社員は悪くありませんから!」と叫んでいたことを思い出しているのだが、まあそういう責任の取り方をするトップはもうどこを探しても居ないのが今の日本ですよね。