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雪のことあれこれ

 今日から3月です。寒の戻りがあって今朝は少し冷え込みましたが、もう真冬の厳しさはありません。春はもうすぐそこまで来ていますね。三寒四温。
 今頃になってインフルエンザ、流行しています。今年はA型もB型もほぼ同時に流行。人ごみへの不要不急の外出は避けること、うがい、手洗い、マスク着用、しつこいですね。

 2月は珍しく雪が多かった仙台です。大好きな雪に関するショートエッセイです。

 今年は雪が少ないなと思っていた矢先、2月になってから二度の大雪に見舞われた。特に2月8日は仙台市で観測史上稀に見る積雪量で、70数年ぶりの大雪とのことだった。確かに朝起きて見上げた屋根に積もる雪の深さにびっくりしたが、それにしても70数年ぶりは無いだろうと思った。子供の頃冬には数回30センチ位の降雪があり、頻繁に雪だるまやかまくらを作って遊んだ記憶がある。あの頃の方がずっと雪が深かった気がするが、気象台の記録が間違っているはずもなく、要するに小生の記憶の方がいい加減なのだ。恐らくは背の小さい子どもにとって30センチはとてつもなく深い雪に思えたということだろう。
 仙台市は除雪の体制が整っていないので、主要幹線道路だけは何とかなっても住宅地に繋がる生活道路の除雪は案の定手つかずに残され、各住民がそれぞれ気の向くままに自宅の前だけを除雪する事態に陥った。皆さん雪を道路の中央に投げるものだから、そこを車が無理やり走って深い轍が出来る。数日後に凍結して硬くなった轍に四苦八苦するドライバーが多かった。雪は道路の端に集めようね。除雪にもその人の性格が表れる。あるお家では自宅前の道路も含めて完璧に除雪されている一方で、また別の家では申し訳程度に玄関前だけちょっと道を付けて終わりなんてこともある。途中まできちんとして残りは雑だったりすると、自分に良く似てこらえ性のない住民だなと微笑んだりするのだった。だいたい雪かき用のスコップだって、プラスティック製の華奢な物しか用意していない家がほとんどで、それでは効率良く除雪など出来るはずもない。雪国では所謂スノーダンプという大型のスコップを利用して、家族総出で一気に雪かきを済ませるのが普通だ。それでも片付けるその端から降り続く雪には正直うんざりで、昔暮らした津軽では冬が本当に大変だったことを懐かしく思い出す。北国では除雪のために計上される予算も高額で、たとえば札幌市などの大都市では1シーズンで100数十億円といった巨額のお金がかかってしまう。毎年追加補正予算が組まれるのだが、雪の多い年など担当者は本当に頭を痛めているに違いない。そんな事情も知っているから、雪が好きとはなかなか言い出せないが、やっぱり雪はいい。
 雪は静寂をもたらす。昔大学生の頃、夜遅くまで試験の一夜漬け勉強に励んでいる時、ふと驚くほどの静寂に気付くことが度々あった。窓を開けると、しんしんと雪が降っている。ある程度降り積もった雪は消音効果をもたらすため、いや、そんなことはどうでもいいのだ。とにかく尋常でない静けさで雪が降っていることがわかるという雪国での経験は、僕に新鮮な感動を与えてくれた。除雪は大変だが、あの静けさはとても好きだ。先日2月8日の夜は久しぶりにその静けさを味わうことが出来て嬉しかった。雪は取り敢えず全てを包み込んできれいにしてくれる。見たくないものや汚いものを覆い尽くして、ひとまずは白銀の美しい世界を一時的に演出してくれる。ところが雪解けが進むと、覆い隠していた雑多の物が再度露わになり、余計その汚さが目立って閉口する。そんな姿から、物事を表層だけで解決しようとしてはいけないし、そんなことをしても時間が経てば必ずより顕著な形で問題が浮き彫りにされることを僕は学んだのだった。
 いかん、また駄文を書いてしまった。雪見酒と称して飲み過ぎてしまったようだ。