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大震災から1年

 もともとあまりテレビは見ない。せいぜいニュース番組を見る程度だが、ここ数日はそれも見なくなりつつある。その理由は、繰り返し流される大地震と津波の映像を見たくないからである。「あの日を忘れない」というタイトルで数十分にわたり、これでもかという位繰り返して津波に飲み込まれる建物の映像が流される。ご丁寧に、「これから津波の映像が続きます」とテロップまで流れる。そんな映像を見なくても、一体誰が「あの日のこと」を忘れるだろうか。デジタル社会だから、たくさんの人があの日の映像を記録していただろうことは想像に難くない。その映像を編集して番組にすれば、視聴率が稼げるのかもしれない。しかしあまりにも悪趣味ではないか思う。もっと静かに犠牲者を悼む日々があってもよいのでは。映像として大震災の記録を残すことは将来のために大切であることを否定しない。しかしその映像を公共の電波に乗せて無節操に流し続けることは止めてほしいと思う。見たい人、研究などで必要な人だけがアクセスすればよい情報で、勝手に見せ付けられて、再び心を痛める人が増えないことを祈るのみだ。テレビは見ない。