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日本のクルマに未来はあるか?

 大気汚染の著しい中国では、汚染源の一つである自動車排気ガスに対して電気自動車(EV:electric vehicle)の普及を以て処するべく、国内自動車メーカーへの補助金制度や罰則規定を設けていると今朝のニュースが伝えていた。今や中国はEV生産において最先端を走っており、主にハイブリッド車に力を入れてきた日本車メーカーは一歩遅れを取っている。EVと聞けば、何となく漠然と航続距離が短いとかパワー不足といった印象を持つのだが、どうやらそのような認識はもはや古いようだ。最新のEVには一回のフル充電で500㎞を超える走行が可能のものがあり、そのスピードも時速200㎞以上は当たり前というから驚きだ。でも考えてみれば新幹線に代表される電車は電気モーターで走り、16両編成の「のぞみ」が時速200㎞以上で営業運転しているのだから、電気モーターのパワー不足などということは単純に誤解だ。問題は如何にして高電圧の電力をモーターに供給するかということで、高電圧架線が無い自動車にあってはつまり、高容量バッテリーの開発がEV発展の律速段階になるということだ。さてそれでは自動車用リチウムイオン電池に代表される高性能バッテリーを作成するためには何が必要かと考えてみると、リチウム、コバルトやニッケルといったレアメタルだということがすぐにわかる。それではそれらのレアメタルは何処で採鉱されるかというと、中国なのだ。10億人以上が暮らす中国、2017年の新車発売台数は2887.9万台で、そのうちEVはまだ46.8万台に過ぎない。従ってここに巨大なバッテリーとEVの市場があることは誰の目にも明らかで、原料となるレアメタルを豊富に有する中国が今後この分野で独り勝ちする可能性は極めて高いとおもう。さあ日本車メーカーはどう出るのか?日本国内では若者のクルマ離れが今後ますます加速し、過去に例を見ぬ高齢化と人口減で、今まで以上に車は売れなくなること必定とおもう。車と言えば日本のお家芸であった時代は既に終焉を迎えつつあり、このまま手を拱いていれば国産自動車メーカーの凋落、ひいては関連部品メーカーの経営破綻もそう遠くない未来かもしれない。生き残る道は険しいが、ここは昔の「手仕事にっぽん」に戻って、安価で高性能の付加価値車を是非開発してほしいものだ。人工知能の驚異的な発展を利用して車と自然な会話が出来るようにし、車自体にゲーム性を持たせるのはどうであろうか。ポケモンゴーとやらがこれほど人気なのだから、車に乗って全国各地を走り回れば、ご当地のゆるキャラをゲットできるなどの企画があったら面白いかもしれない。